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水ぬるむ 1974年6月21日 CAR
DNEWS1
春も間近、枯枝のような一枝を、温い部屋に活けてみると、すぐ芽が出て花が咲く。このユキヤナギも、サンシュウも、そういった花です。
生命感というか、春の力強い営みを覚え、思わぬところで感動させられます。
サンシュウは、春の力強さの表現として、つかってみました。ユキヤナギとフジゾルは、躍動感を出すためのもので、これらはサラした白っぼい何かとかわると、ずいぶん都会的なものになって、いち段とひきたつことでしょう。
ツバキは、根じめとしてつかいましたが、その赤さが、華やかさを添えます。花器はなるべく地味なもののほうが似つかわしいと思います。
素朴な味わい……、私はそんな傾向のものが好きです。
花村 サンシュウ、ユキヤナギ、ツバキ、フジヅル
花器 黒色変型コンポート(広瀬比沙雄)
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