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(1)投入基本立真型のいけ方 投入基本立真型を実際にいけてみましょう。 まず、花器の高さと幅をはかって、その1倍半で<しん>の長さを決めます。「そえ木」は真っ直ぐ下に降ろすよりも、花器の底すみのかどに当てる方が枝が安定します。 まず、花器の外にあてがいながら、必ず水に入る部分を加え、「そえ木」を少し長めに取ります。<しん>を前斜め15゜の位置まで持ち上げ、「挿し口」から枝までの長さをはかり、その分だけ「そえ木」を短くすると、<しん>の角度が得られます。→角度の出し方(Photo1〜4) 。 Photo5は、Photo4を右側面から見たところです。▲ <そえ>は、おおむね→「じか留め」で留まりますが、<そえ>の枝を花器の内壁にしっかり安定させるために、→「ためし留め・折り留め」してから入れましょう。 (Photo6・7 は<そえ>を加えた正面と右側面) 「じか留め」の枝が花器の中でどのように留まるかを確かめるには、枝を親指と手のひらに引っかけて見ます。親指が当たる部分が花器の口、手のひらが当たる部分が花器の内壁で、だいたいその状態が、花器の中で枝が取る表情です。(上Photo) <そえ>の枝が、どうしても蓑向きになったりうまく留まらない時は、花器の壁面に当てるだけの「そえ木」を使います。→「そえ木留め」 <うけ>の草花は→「根たたき」して、いけくずれを防ぎます。 カーネーションやガーベラなど、茎が細く花の向きで微妙な表情を出せるものは、花が下に向かないように花茎を回し、上に向けた状態で、花器の内壁に当たる茎の部分を下向きにつぶします。(上右Photo) →「根たたき」 (Photo8)は「役枝」<しん><そえ><うけ>3本入れた正面、(Photo9)は右側面、(Photo10)は真上から見た様子。▲ (2)肉付けの注意点 「役枝」が決まった後の肉付けは、どこから加えてもかまいませんが、ここでは<うけ前>と<うけしん>を加えて、まず<作品中心>を仕上げています。(Photo11・12)正面からでは分かり難いですが、上から見ると<うけ前>が思いきり前に出てくるのが分かります。 最後に、<しん><そえ>を肉付けし、<作品中心>の廻りにも椿を配して完成です。(Photo13〜15)▲ 肉付けには「そえ木留め」はあまり使いません。花器の中がごたごたしていけにくく、枝が動いしまうからです。「そえ木」は少なめにし、「じか留め」で留めていくようにしましょう。 「盛花」の「挿し口」は低く、鑑賞者はいけばなを見下ろす感じになりますから、<作品中心>の花はやや上向きですが、 「投入」の「挿し口」は高いので、<水際>と見る者の目の高さは近く、「挿し口」の下にも枝を持ってこられます。作品空間が下に広がる分<作品中心>を下げて、<水際>ぎりぎりまで持ってきて、枝が「挿し口」にかかるようにします。 「投入」は「盛花」よりもさらに前かがみになって、側面から見ると、花器の前半分から前に突き出している感じになります。▲ ぺージ頭に戻るhead↑
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