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(1)投入基本傾真型 「立真型」の<しん>と<そえ>を入れ替えて、<しん>45゜、<そえ>15゜にすると「傾真型」が出来ます。「立真型」の時と同じで、<しん>の長さは、器の大きさの一倍半、水に入る部分は別に加えます。.<しん><そえ><うけ>の長さの比・角度は盛花と同じで、<しん>の4分の3が<そえ>、<そえ>の2分の1が<うけ>としましょう。15゜・45゜の枝に前斜めの角度はつけません。花型図の曲がった緑は「じか反り」・「そえ反り」の区別で、「じか留め」・「そえ木留め」の説明です。▲ 「傾真型」では、<しん>が45゜と傾き、<そえ>が15゜で、比較的立っていますから、<しん>の枝はふつう「じか反り」、つまり「じか留め」、<そえ>の桟が「そえ反り」 つまり「そえ木留め」ということになります。 投入の枝を留めるとき、枝の向き(「右振り・左振り」)の区別が重要な意味を持ちます。いける時には、花材の向きをあらかじめ確かめておき、枝の配置にざっとした目安を付けておくようにしましょう。 (2)傾真型の応用演習 上の「傾真型」を使ったヴァリエーションを2つ紹介しましょう。 1、Photo上左 <そえ> の左手前15゜を右後ろ15゜にいけ替え。 2、Photo上右 <そえ> の左手前15゜を右手前15゜、<うけ>の右手前75゜を正面75゜にいけ替え。▲ (3)逆勝手と交換花型 「投入基本傾真型」の裏返しの「逆勝手」をいけてみましょう。▲ <しん>が45゜で「じか留め」、<そえ>が15゜で「そえ木留め」は「本勝手」の時と同じです。 Photo上左。 「基本傾真型」の<そえ><うけ>の入れ替えでは、もっと劇的な効果が得られます。▲ <しん>45゜<そえ>75゜ですから 、どちらも「そえ木」は使わなくても入りますが、角度があると抜けやすいので「折り留め」や「そえ木留め」で留めても良く、作例のニューサイランのようなものは、あらかじめ輪ゴムでまとめてから挿した方が留まりやすい場合もあります。▲ <うけ>の15゜ は「草もの」で取るのがふつうです。「草もの」は比較的真っ直ぐなものが多く、そのまま花器底につけます。長筒の花器では15゜がかんたんに出せますので「そえ木」は必要ありません。真っ直ぐな花材なら何でも、15゜は、<しん><そえ><うけ>にかかわりなく花器底で留まります。▲ 「投入基本立真型」にも「逆勝手」がありますが、花型の<そえ><うけ>の入れ替えでも、左長右短のはなが入ります。Photo上右は、<そえ>右75゜、<うけ>左45゜の交換花型。 (4)平真型と垂真型 「役枝」全てを組み替えて、<しん>75゜、<そえ>15゜、<うけ>45゜で3方向に出した「花型」が上左Photoです。 ▲ <しん>がほとんど水平な「花型」は「平真型」と呼びます。「投入」のように、花器の挿し口の下まで枝を伸ばすことができる場合には、「平真型」の<しん>をさらに下に下げて、「垂真型」という「花型」ができます。(上右Photo)▲ 「垂真型」の枝は「じか反り」で入れると戻り無くそのまま下がってしまい、枝に勢いがつきません。少し戻りを作り、バネを持って下垂させるように「そえ木留め」にします。▲ 作例のラグラスは草ものですが曲がっていますので、輪ゴムでまとめて、<そえ>にも「そえ木」が使われています。▲ この作例は、<しん>75゜<うけ>15゜の、<そえ>を省略した「平真型」です。<うけ>に使ったアンスリウムの15゜に「そえ木」は無く、真っ直ぐ花器底に下ろしています。右Photoはつるうめもどきをさらに下に下げた「垂真型」。ここでも垂真には「そえ木」を使っています。 ▲ ぺージ頭に戻るhead↑
「役枝」全てを組み替えて、<しん>75゜、<そえ>15゜、<うけ>45゜で3方向に出した「花型」が上左Photoです。 ▲ <しん>がほとんど水平な「花型」は「平真型」と呼びます。「投入」のように、花器の挿し口の下まで枝を伸ばすことができる場合には、「平真型」の<しん>をさらに下に下げて、「垂真型」という「花型」ができます。(上右Photo)▲ 「垂真型」の枝は「じか反り」で入れると戻り無くそのまま下がってしまい、枝に勢いがつきません。少し戻りを作り、バネを持って下垂させるように「そえ木留め」にします。▲ 作例のラグラスは草ものですが曲がっていますので、輪ゴムでまとめて、<そえ>にも「そえ木」が使われています。▲
この作例は、<しん>75゜<うけ>15゜の、<そえ>を省略した「平真型」です。<うけ>に使ったアンスリウムの15゜に「そえ木」は無く、真っ直ぐ花器底に下ろしています。右Photoはつるうめもどきをさらに下に下げた「垂真型」。ここでも垂真には「そえ木」を使っています。 ▲
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